top of page

Zofinger Kellerei
​ゾフィンゲル・ケラーライ
​(ゾフィンゲン、スイス)

クゾフィンゲル・ケラーライは、スイスの北部、かつてヘルヴェティア系ケルト人が居住したアールガウ州のゾフィンゲンに位置する、ヴィタリ・カルヴィーハ氏とアレクサンダー・エッカート氏が営む小さなサイダリー。ヴィタリはウクライナの醸造学者で、20年間シードルの生産に携わり、2017年にウクライナの首都キエフ近郊のマカリフスカ・ブダでベリーランドというサイダリーをスタート、主としてりんごとぶどう他を混醸したハイブリッドシードルの他、ミード、メロメル等を生産、欧州における異なる果実の混醸のエキスパートとして活躍していた。2022年3月、ウクライナへのロシア侵攻が始まった翌月、ロシアの空爆により彼の醸造所は破壊され、彼はデンマークへ亡命する。スイス在住のアレクサンダーは、2014年にヴィタリとミード造りを通じて知り合い、彼と共に欧州ミード生産者協会を設立、9年間に渡り友人関係を築いてきた。亡命後、ヴィタリはハイブリッドシードル造り復活への強い意志の下、かつてその祖父母も難民であったアレクサンダーに共同プロジェクトを提案、シードル造りの伝統のないスイスで二人はゾフィンゲル・ケラーライを起ち上げた。彼らはスイスの高地で有機栽培されたりんごやぶどう(ピノ・ノワールとカベルネ・ジュラ)のマストを用い、天然酵母による醸造、二酸化硫黄の無添加を実践。彼らのハイブリッドシードルは、低アルコール・二酸化硫黄無添加で飲み心地が良く、りんごとブドウ双方の個性を有しつつ、ワインでもシードルでもない複雑な香りと味わいを表現しており、未体験の感動を与えるユニークな醸造酒であると言うことが出来る。

pinots apples label.jpg

Pinots Apples ピノ・アップル

​オレンジ

​原材料   りんご ピノ・ノワール

畑     砂・シルトを含む食壌土 グイヨ方式 5,200kg/ha  ビオディナミ農法

収穫    マニュアル

醸造    プレマセレーション(2日間) 天然酵母による長期発酵(オールドバリック、3-4ヶ月)

      MLF 清澄無し ノンフィルター 

熟成    オールドバリック(6-9ヶ月)

生産本数  2,500本

SO2    64 mg/l

bottom of page